「今が一番下だから、あとは上がっていくだけだ」

〜『「挫折」というチカラ  人は折れたら折れただけ強くなる』青山学院大学陸上競技部監督 原晋より〜

 21時近い店内には、まだたくさんの人がいる。みんな土曜日の夜を、カフェという日常とは少し違う空間で彩っている。仕事終わり、疲れているし明日も大会だがわざわざ敦賀まで足を運んで、僕もこの時間を楽しんでいる。

 ブログを久しぶりに更新するのは、このところの自分の体たらくを吐き出す場が欲しかったから。上手くいっていない現実をしっかりと受け止める必要を感じたから。このところ、悶々と日々を過ごしている。

まず、5月のホカバ予選で負けた。下馬評では3番以内に入るであろう選手を予選通過さえさせてやれなかった。次に中学生の地区大会で3年男子を県大会に連れて行けなかった。3年かけて少しずつ強くなっていった選手だけに最後になんとか勝たせてやりたかった。フルセット9の惜しい試合だった。最後に中学生夏の県大会。女子団体は5月の春の大会で優勝していて、今回まず北信越は間違いないだろうと言われていた中で、敗戦。ベスト4となり北信越出場を逃した。
 昨年の12月10日、女子団体は本当に悔しい負け方をした。今回も北信越代表決定戦で、同じ相手に負けて、また選手を泣かせてしまった。見たく無い光景だった。本当に悔しくて、しばらくまともに寝られない日々が続いた。

 後悔は、何個もある。振り返って、あそこが上手くいっていたらと考えてばかりいる。2年前に遡ることもある。準決勝で負けたシーンが何度もフラッシュバックする。兵庫遠征から帰ってから約2週間ずっと体調がよくなかった。熱があるのをおして夜練習を行った。人生で一番苦しかった2週間だった。こんなことになっていてまともな結果は得られるものか?と葛藤しながら夜練習を行なっていた。

 雨が降らなくて県大会が予定通りの日程で行われていれば、あとはぶっ倒れてもいいから全部絞り出せたのに。1週間伸びてそこで身体は限界だった。夜になるたび熱冷ましを飲んで過ごした。ひどい頭痛もあった。準決勝のアドバイス、万全の体調でなかったことが悔やまれる。冷静に考えられればもっと簡単に勝てたかもしれない。自分が情けなくなる。



 でも、次。次に向かって進もうと最近は思えている。ベストじゃなかった。でもその時々のベターは考え選んできたはずだ。でなければ、春季県大会で2連覇することはなかったはず。中部日本予選で選手が決勝まで進めなかったはず。

 自分がやってきたことを否定するのは、生産的でない。
よいところを見つけて、冷静によかったところと悪かったところを分けてみなければ、また同じ失敗をして選手を泣かせてしまう。

頑張ろうと思う。

 

こういうことを考えると、決まって出てくるある指導者の言葉がある。

「指導者なんてみんな孤独なんだよ」

居酒屋で、K .Kさんが何となしにボソッと言っていたのを聞いた。

僕が指導者を目指したのは、誰かに認めてもらいたかったわけじゃない。少なくてもそれだけではない。卓球を通して、人を育んで、仲間をもつ人を増やしたかったからだ。例えだれにもわかってもらえなくても、自分の信念を貫きたい。

4月に仕事が変わってから、久しぶりにゆったりとした時間をもてた。こういう時間を大切にしていこう。

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